「センターパート」と聞いてもどんなヘアスタイルか咄嗟には思い浮かばない人もいるかもしれません。でも、「センター分け」「真ん中分け」と言われれば、誰もが「ああ、あれね」とイメージできるはずです。
80~90年代に大流行したこともあり、年代によっては懐かしい記憶とともに印象付けられていることも多いセンターパートですが、最近になって再び脚光を浴びるようになってきました。
単なるリバイバルにとどまらず、現代的な要素を取り入れることで新たな可能性を広げつつあるセンターパートの特徴やアレンジ法などについて詳しく解説します。
目次
1.センターパートとはどんなヘアスタイルなのか
センターパートは80~90年代の大流行が収まったあとも、一定の人気を保ち続けたいわばスタンダードなヘアスタイルです。それが2020年代のいま、再び熱い注目を集めるようになったのにはいくつかの理由があります。その中から3つをピックアップして解説します。
1-1.爽やかかつ洗練された印象を与えられる
前髪を下ろしたヘアスタイルはややもすると暗い印象をもたれがちです。しかし、センターパートだと左右に分けた前髪の間から額がチラリとのぞく形になり、それが爽やかで明るい印象を与えてくれます。
1-2.カジュアルからフォーマルまで、幅広いシーンに対応できる
「爽やか」「明るい」はメンズのヘアスタイルにおいて非常に重要なキーワードです。特にビジネスパーソンにとっては、爽やかで明るい人に見られるかどうかが仕事上の評価につながりかねないことも少なくありません。
また、スタイリングを少しアレンジするだけで簡単にカジュアルダウンできるので、センターパートはオン・オフを問わず幅広いシーンで活躍できる、すぐれたヘアスタイルといえます。
1-3.工夫次第でどんな人にもマッチする
センターパートはシーンを選ばないだけでなく、髪質や顔型もほとんど選ばないので、誰がやってもサマになるヘアスタイルです。
ただ、面長の人がセンターパートにすると、顔の縦のラインが強調されてより顔が長く見えてしまうことがあります。また、額は広めの人のほうがよりマッチしますが、広すぎてもそれはそれでバランスが崩れてしまいがちです。
とはいえ、こうしたタイプの人にはセンターパートは似合わないかというと、決してそんなことはありません。前髪の長さを調節したりセットの仕方を工夫したりすることで、その人に最適なセンターパートに仕上げることができます。
「センターパートに興味はあるけど、自分の顔立ちには似合わないかも……」などと諦めてしまう前に、ぜひスタイリストに相談してみてください。
ポイント①
前髪を短くし過ぎないことです。頬骨くらいまでがベストなヘアスタイルです。髪の毛の癖が強い方は、縮毛矯正と一緒にオーダーを頂くことが多いです。
2.センターパートのバリエーション
さまざまな流行りのヘアスタイルと組み和わせることで変化をつけられるのも、センターパートの人気が再沸騰してきた大きな理由の一つです。数あるセンターパートのバリエーションの中から、特に人気の高い6つをピックアップして解説します。
2-1.センターパート×マッシュヘア

マッシュヘアはマッシュルームカットとも呼ばれることからわかるように、独特の丸みを帯びた形が人気のヘアスタイルです。マッシュヘアはソフトな雰囲気に特徴あるヘアスタイルですが、センターパートと合わせることでオトナの雰囲気を高めることができます。また、人によってはやや重めな印象になってしまうこともあるマッシュヘアも、センターパートのおかげで軽やかな仕上がりになってくれます。
2-2.センターパート×コンマヘア

コンマヘアとは、左右に分けた前髪を内巻きにした髪型のこと。カールさせた前髪の記号の「,(コンマ)」に似ていることが名称の由来になっています。
前髪を分けるのが前提なので、当然ながらセンターパートとの相性はバツグン。おしゃれで洗練された印象をプラスすることができます。
2-3.センターパート×ウルフヘア

ウルフヘアとは、トップから襟足にかけてレイヤーを入れて段差をつけたヘアスタイルです。どことなくフェミニンな色気が漂うのが特徴のヘアスタイルで、そうした要素をセンターパートにプラスしたい人におすすめです。
なお、ウルフヘアと聞くと、襟足を長めに残したヘアスタイルをイメージする人も少なくなく、ビジネスシーンには適さないのではと思われがちです。しかし、襟足を短めにカットしたウルフヘアに仕上げることも可能です。これならビジネスシーンにも違和感なく溶け込んでくれます。
2-4.センターパート×スパイラルパーマ

面長の人がセンターパートにすると、顔の縦のラインが強調されてより顔が長く見えてしまう可能性があるのは上述したとおりです。それが気になる面長の人におすすめなのが、パーマをゆるめにかけること。カールした髪の流れのおかげで縦のラインが目立たなくなる効果があります。
パーマにはさまざまな種類がありますが、イチオシはいま流行のスパイラルパーマ。毛束をロッド(パーマ用の筒状の棒)にらせん状に巻きつけて施術することでカールがらせん状になり、ふんわりとした立体感が出るのが特徴です。
2-5.センターパート×ツーブロック

ツーブロックはメンズのヘアスタイルの中でもトップクラスの人気を誇ります。サイトや襟足などを刈り上げつつ、トップにある程度の長さを残して段差をつけるのが特徴で、トップの髪に短めに刈り上げたブロックと、長さのあるブロックの2つで構成されているので名前の由来です。
センターパートにツーブロックを取り入れることでおしゃれ感や爽やかさが格段にアップします。ビジネスシーンでの好感度もバツグンなのでビジネスパーソンにもおすすめです。
2-6.センターパート×フェードカット

センターパートは基本的に優しい印象を与えるヘアスタイルです。センターパートは好きだけど、もう少し大人っぽさや男らしさを出したいと思っている人におすすめなのがフェードカットとの組み合わせです。
フェードカットはサイドやバックをトップに向かって長さのグラデーションをつけながら刈り上げるヘアスタイルです。フェードカットは短く・高くするほどハードな印象が強まるので、スタイリストと相談しながら理想のバランスを見つけていきましょう。
ポイント②
センターパートは、もみあげの長さで印象が変わります。残して上の髪をかぶせるか、いっそ取ってしまうかで雰囲気がガラッと変わるんです。好みも分かれるところなので、スタイリストと相談して決めるのが安心です。
ちなみに、もみあげがないとちょっと女性っぽく見えることもあります。「おでこ」「耳」「襟足」のうち、2つ以上が見えてるとバランスがよくて、すっきり見えるのでおすすめですよ。
3.センターパートをカッコよくキメるヘアセットのテクニック
サロンでセットしてもらったときにはとてもカッコよいセンターパートに仕上がっていたのに、家で自分でセットしてみるとイマイチうまくキマらない。そんな悩みを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。
センターパートをうまくセットするコツは、ドライヤーの使い方にあります。ちょっと工夫してみることで、見違えるような仕上がりになるはずです。理想のセンターパートをつくるドライヤーのテクニックを紹介します。
3-1.「ドライヤーは根元から」が鉄則

セットの前に、まずは髪全体を水やスタイリングウォーターで濡らしておきましょう。特にクセ毛の人の場合は、髪が濡れた状態からセットを始めたほうがまとめやすくなります。
それから濡れた髪をドライヤーで乾かしていきますが、ここでやってしまいがちなのが、ドライヤーを上から当ててしまうこと。そうすると髪全体にボリュームがでず、ペタッとした仕上がりになってしまいます。髪をかき上げる要領で、分け目の根元を立ち上げつつ乾かしましょう。
3-2.前髪は斜め下+ヘアアイロンで理想の形に

センターパートがカッコよくキマるかどうかは、前髪の立ち上がり具合が大きなカギを握ります。そこでカギを握るのがドライヤーの角度。斜め下から当てると、うまく立ち上げることができます。
また、少し手間はかかりますが、より理想的な形に仕上げたいなら、ヘアアイロンで毛先に動きをつけるのもおすすめです。
3-3.スタイリング剤も根元を重視

スタイリング剤は髪につける前に手のひらでしっかりと揉みこんでよく伸ばしておきます。
特にセンターパートでは前髪の形をキメることを意識するあまり、前髪からスタイリング剤をたっぷりとつけ始める人もいますが、逆にうまくまとまらなくなってしまいがちです。スタイリング剤を髪につける際は「後ろから前へ」がキホン。髪の根元にもスタイリング剤が行き届くよう、バック(後頭部)は揉みこむように、フロント(前髪)は逆立てるように付けるのがポイントです。
最後に手に乗ったスタイリング剤で毛先の動きを仕上げれば完成です。
ポイント③
センターパートは20~30代の方に人気の髪型です。清潔感が出て爽やかな印象になります。
ですが、分け目やトップに髪のボリュームがないときれいに仕上がらないのでスタイリング剤でのセットが重要になります。
4.センターパートに最適のスタイリング剤3選
センターパートはスタイリングがキマっていてこそ、その魅力が際立つヘアスタイルです。毎日のスタイリングを満足できるものにするため、数あるスタイリング剤の中からセンターパートに最適なものを3つ厳選して紹介します。
4-1.トラックオイルNo.3

「トラックオイル」は、ナチュラル&オーガニックケアブランドtrackが展開するヘアオイルです。ヘアオイルの中には時間経過によって酸化が進み、特有のにおいが発生するものもあり、それが苦手で敬遠する人もいます。しかし、トラックオイルは植物由来の酸化しづらいオイルを採用しているので、時間が経っても心地よく使うことができます。香りと質感の異なる3種類がラインナップされているのでり、自分の髪質にベストなものを選ぶことができるのもうれしいですね。
4-2.ケラスターゼ「ユイル クロノロジスト N」

フランスの大手化粧品会社ロレアルが展開するヘアサロン向けプロフェッショナル・ラグジュアリのヘアケアブランド・ケラスターゼが開発したヘアオイルが「ユイル クロノロジスト N」です。髪のダメージを補修しつつツヤを与え、なめらかに整えるヘアオイルです。髪にツヤと潤いを与えるミルラオイル、傷んだキューティクルを補修するアルガンオイル、一本一本の髪をコーティングして艶やかな美髪へと導くジャスミン花エキスなど、さまざまな有効成分を配合。上品で贅沢なフローラルシプレ―の香りは、優雅で華やかな気分に誘ってくれます。
4-3.GLEVER RICH OIL

「GLEVER RICH OIL」は都内を中心に8店舗を展開する高級理容室のLAVIE NEW STANDARD BARBERが独自に開発したこだわりのヘアオイルです。男性専用に作られたヘアオイルなので市販のものより軽く仕上がり、スタイリングのベース材にも最適。整髪料が苦手な人からも大好評です。
5.LAVIE NEW STANDARD BARBERの店舗情報

LAVIE NEW STANDARD BARBERは浜松町本店のほか、秋葉原、五反田、中野、新宿、渋谷、両国、千葉中央、横浜の計10店舗を展開しています。いずれの店舗も駅から近いので、仕事帰りなどに気軽に立ち寄ることができます。ご予約お待ちしております。
また、オンラインでの予約も受け付けています。24時間いつでも予約可能です。
6.まとめ
センターパートといえば80~90年代の人気アイドルや俳優などのイメージから、「サラサラヘア―の真ん中分け」をイメージする人も少なくないかもしれません。現在でもそれは定番の一つではありますが、ほかにもさまざまなセンターパートのバリエーションが存在するので、いろいろとチャレンジしてお気に入りのセンターパートを見つけるのも楽しそうです。
そして理想のセンターパートに仕上げることをお望みの際には、LAVIE NEW STANDARD BARBER も選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか? 高級理容室ならではの一流の技術を持ったスタイリストが最上級のサービスと満足できる時間を提供します。
全室個室のリラックスできる環境で、これまでの理容とは異なる最高級のヘアカットやシェービング、フェイシャルエステを体験できます。感動の高級理容をぜひ一度お試しください。
監修者

LAVIE NEW STANDARD BARBER 庄子悠介
2社にて腕を磨き2015年に独立し、LAVIE NEW STANDARD BARBERを開業。現在、首都圏にて10店舗を運営。店舗合計で、年間3000人来店するお客様の期待以上の感動のおもてなしを実現する全席個室の高級理容室を運営。